● こんにちは、まこちょです。
みなさんも長い文章ってあまり好きじゃないですよね?いやフラグじゃないですよ?
今回の文、めちゃくちゃ長いですので覚悟してトライしてみてください。
ではLet’s 「直読直解」!
目次
本日のお題
【問】
① On arriving at Liverpool, I made the acquaintance of a man who had been in America some years previously, and not having his hopes realized at that time, had returned desperate to England, but was now making a second attempt with as much enthusiasm as, if not more than, others in making their first.
今回は1文構成ですが、ずいぶんと長い文章ですなぁ~。読めるかしら?途中で息が切れそーです。
[解説]
関係代名詞の訳し方を工夫する
● On arriving at Liverpool, … ⇒ On ~ingは「~するとすぐに」「リバプールに着くとすぐに」。まだS+Vが出てきてないなぁ~と感じつつ先へ。
I made the acquaintance of a man …
あら?あっさりS+Vが(笑)最近主語に修飾語句がついたパターンの文ばっかり取り扱っていたせいか、すごく新鮮ですね。
makeは「作る」じゃない。make +「抽象名詞」の場合、makeは「する」と訳しましょう。
訳「リバプールに着くとすぐに、私はある男と知り合いになった」
続いて、
…a man who had been in America some years previously,…
a manに関係代名詞(who)節が。previously = beforeで「以前に」。
「それよりも何年か前にアメリカに行ったことがある男」と後ろからa manにかけるのもいいですが、a manまで訳して、
意訳「…ある男と知り合いになった。その男はそれよりも何年か前にアメリカに行ったことがあり…」
と前から順に訳すと面倒がなくてGOODだね!
等位接続詞 andが結んでいるもの
● … and not having his hopes realized at that time, ⇒ よっしゃよっしゃ。andだね。「いつもの」手順でいくぜ!
等位接続詞(and/ but/ or)の処理方法が分からない人、こちらの記事にどうぞ!
www.makocho0828.net
www.makocho0828.net
まずは後ろをチェックして、っと…
and not having…
同じ箇所を前で見つけるって…ないじゃない!マジ!?
… and not having his hopes realized at that time, had returned
こんな時はあわててはいけませんね。更に先をみるとhad returnedがある。ピンと来た? これは A and M Bの形だったのだ!
a man who had been …, and <not having his hopes realized at that time,> had returned desperate to England,
< >の部分がMで「副詞」。「副詞」の~ingは「分詞構文」だったってわけ。いやぁ~見つかって良かったわ…
このnot having…,が「分詞構文」と分からなかった人、こんな記事あります!
www.makocho0828.net
not having(V) his hopes(O) realized(C) at that time
have + O + Vp.pで「Oを~させる」という表現です。
訳「その時には希望が実現されなかったために」
分詞構文は後ろのhad returnedにかかっているよ。
…. desperate to Englandは「イギリスに絶望して」。ここまでで、
訳「その男はそれよりも何年か前にアメリカに行ったことがあり、その時には希望が実現されなかったので、絶望してイギリスに戻った」
butの繋いでいるものは?nowの真理を読み解く
さらに続く。長い!
… but was now making a second attempt …
おいおい、また等位接続詞butだよ~、って言ってもしょーがないか、これ英文解釈だしね。
butの後ろはwas now making…。わかった!これ「過去形」とつながってるんだろ!と思って、
I was the acquaintance… and was now making…
と思ってしまった方、残念です。確かに「形」からいったらそうなるでしょう。
でもよく見るとこれnowがある。しかもちょっと先を読み進めると、
… but was now making a second attempt with as much enthusiasm
とsecond attempt「2度目の試み」とあるのだ。つまり「1度目の試み」がもう文中に出てきていることになるよね!つまり、
…a man who had been in America some years previously, … but was now making a second attempt with as much enthusiasm
とbutは「数年前アメリカでチャレンジした(しかし失敗)but 今、2度目の挑戦をしようとしている【男】」と時間軸を表して表現しているのです。
等位接続詞(and / but / or)は A and Bの形になったとき、AとBは「同じ時制」ですが、今回のように「時制が変わる言葉」を伴っていれば、時制を変えることができるのだ。
これってこのブログの英文解釈でも初めて出てきたんじゃないかな?
例 I am happy, but was unhappy three years ago.
「わたしは今幸せだが、3年前は幸せではなかったのだ」
ここまでの訳は、
訳「その男はそれよりも何年か前にアメリカに行ったことがあり、その時には希望が実現されなかったので絶望してイギリスに戻った。しかし再度(2度目)の渡米を企てていた」
比較級の解釈を考えよう!
● …with as much enthusiasm as, if not more than, others in making their first ⇒ ここは難しいですね。丁寧にいきましょう。
まずこの箇所は途中に,~,で挟まれた「挿入」箇所がありますよね。したがって一旦取って見ましょう。すると、
… with as much enthusiasm as others in making their first
とこの文はas~asの文構成になっていますね。急に分かりやすくなった。
firstは先ほどsecond attemptが出てきてましたので、今回はfirst attemptの略であると分かります。enthusiasmは「熱情」。
訳「最初の渡米のときの他の人と同じくらいの熱情をもって」
「挿入」についての処理が今一なんだよなぁ~と思っちゃった人、こんな記事あります!
www.makocho0828.net
if not more than はどう訳そう? これは少々難しくifには A,if not Bで「BとはいわないまでもA」という「譲歩」表現があります。
例 This is one of the best, if not the best, wine in the world.
「これは世界で最上とはいわないまでも最高級品ワインのうちのひとつであります」
したがってここは「他の人が最初の渡米のときに示す熱情よりも強いとはいわないまでも、それと同じだけの熱情をもって」
と訳し切れた人、お見事です!
訳「その男はそれよりも何年か前にアメリカに行ったことがあり、その時には希望が実現されなかったので絶望してイギリスに戻ったが、新たに希望を抱いて、他の人が最初の渡米のときに示す情熱よりも強いとはいわないまでも、それと同じだけの熱情をもって、再度(2度目)の渡米を企てていた」
ふぅ~決まった!最終訳はこれだ!
「リバプールに着くとすぐに、私はある男と知り合いになった。その男はそれよりも何年か前にアメリカに行ったことがあり、その時には希望が実現されなかったので絶望してイギリスに戻ったが、新たに希望を抱いて、他の人が最初の渡米のときに示す情熱よりも強いとはいわないまでも、それと同じだけの熱情をもって、再度(2度目)の渡米を企てていた」
まとめ
今回の記事はいかがだったでしょうか?とても英文にしては難易度が高く、これまでの学習をすべて出し切っても読み切れるか、という問題でしたね。
今回のポイントは①等位接続詞の応用 ②分詞構文 ③if notの譲歩構文などなかなかハイレベル。
ぜひものにして明日につなげましょうぜ!
ではまた!
コメント
はじめまして。当方のブログへの訪問、ありがとうございます。また読者登録や星をつけてくださって、重ねて御礼申し上げます。
英語は辞書や文献、文法の参考書がたくさんあって良いですね^^
同業者といいますか、ライバルが多くて大変な面もあるでしょうが・・・。
また訪問させていただきます♪