● こんにちは、まこちょです。
いや~寒くなってまいりました。今回も良文をセレクトしてみましたよ。
復習の内容が多くなっているのは、それだけ英文を読むのに必要な知識はそれほど多くないという裏返しですね。
ですが使いこなすには練習が必要です!
それではいきましょう、Let’s 「直読直解」!
本日のお題
【問】
① Now, there is no doubt that in a modern society there is not enough meaningful work to make it possible for most people to derive the meaning in their lives from the work they do to earn a living. ② For it is a peculiarity of a modern society that the existence of millions depends on being paid for doing what seems like nothing when done.
[解説]
[①の文]
Now, there is no doubt that in a modern society there is not enough meaningful work to make it possible for most people to derive the meaning in their lives from the work they do to earn a living.
that節の種類は?
● Now, there is no doubt that… ⇒ 特に問題なしかな。doubtは名詞、訳「いまや、…の疑いはない」
that節が続き、S+Vが続くと予想しているところにin a modern societyで邪魔された格好ですね。< >でくくり、
… that <in a modern society> there is not enough meaningful work
と後方の文を発見していくのももはやお馴染みの展開になってきました。
there is not enough meaningful workがS+Vの「完全な文」→ thatは「接続詞」で名詞節 → doubtと「同格」の関係を作っている、と思考が流れて、
there is no doubt = [that in a modern society there is not enough meaningful work]
と捉えられるとパーフェクト!直読直解も板についてきた感じです。
直訳は「今や、…十分意味のある仕事がない(という)のに疑いはない」
ちなみにthere is no doubtの部分を「疑いなく」として、文の流れに沿って訳出することも可能。
意訳「今や疑いもなく、意義のある仕事というものはない」
that節の処理、there~の文の構造など、まだまだ理解が甘いぜ、と思ってしまった人!大丈夫、こんな記事がありますよ。
www.makocho0828.net
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SVOC文型に出てくるitといえば…?
続いていきましょ。
… enough meaningful work to make it possible…
enough to Vは重要表現ですね。「Vするほど十分~」という表現ですが、この表現、形容詞・副詞を修飾する場合は「後ろから」、名詞を修飾するときは「前から」かかります。
① 形容詞・副詞 ⇐[enough to V]
② enough ⇒ 名詞 to V
今回は②のパターンですね。さらに、make(V) it(O) possible(C)とmakeがSVOC文型を取っていることを確認。
そして(O)の位置にitが来た場合「仮目的語のit」を疑うことも学習済みなのでした。
何?そんなこと知らないって?ok ok こんな記事があったのよ!
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もちろんitの「真目的語」は後ろに控えている。それはここ。
…to make it possible for most people to derive the meaning.…
it = for most people to derive the meaning…
for most peopleをちゃんと入れてやってよ。for A to VはforAがVの主語だからね。
for Aがto Vの「主語」だと!?って思わず思ってしまった人、こちらに記事がありますぜ!
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訳「たいていの人々が…意味を引きだすことができるに足るだけの意義のある仕事」
deriveは「引き出す」、derive A from Bで「AからBを引き出す」と使う。したがって、
… derive the meaning in their lives from the work they do to earn a living.
と後ろのfromと連結しているのだ。
the work they do…の箇所は関係代名詞の「省略」。英文で無意味に名詞が2つ連続して並ぶことはないことは感じておこうぜ!
関係代名詞の省略だったか!と不覚にも気づかなかった人、こちらに記事があります。
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①の訳「いまや疑いもなく、現代社会においては、たいていの人々が生計を立てるためにする仕事から自分の生活における意味を引き出すことができるに足るだけの意義のある仕事というものはない」
[②の文]
For it is a peculiarity of a modern society that the existence of millions depends on being paid for doing what seems like nothing when done.
forはどう訳そう?
● For it is… ⇒ 後ろにit isと続いているので、このforは「接続詞」。接続詞のforは「理由」だ。訳「というのは~だからだ」
it is~thatの文を華麗に処理する
… it is a peculiarity of a modern society that…
さぁ、きたね、it is~thatの文。対処はすでに確立しているぜ!
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ここは
it is a peculiarity of a modern society that …
だから、it is 名詞 thatの形。that以下を読まないと判断できないってことだね。
…that the existence(S)depends(V) on …
dependsは「自動詞」。したがってこの文は「完全な文」だ。つまりこの文は「仮主語構文」だとわかる。まぁ意味的には「強調構文」との違いはないんだけどね。
訳「というのは、何百万という人々の生活は…に依存しているのが現代社会の特質だからである」
be paid for「支払われる」、what seems like nothing 「何の意義もないように思えるもの」、このwhat節はdoingの目的語(O)の役割を果たしているよ。
what節の処理法を身につけたい人はこちらの記事がおススメです!
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さて決まった!全体訳はこちらです。
全体訳「いまや疑いもなく、現代社会においては、たいていの人々が生計を立てるためにする仕事から自分の生活における意味を引き出すことができるに足るだけの意義のある仕事というものはない。というのは、何百万という人々の生活は、なされた時に何の意義もないように思えることをすることに対して支払われる報酬に依存しているのが、現代社会の特質だからである」
何かおも~いテーマですよねこれ(笑)
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか?今回のポイントは① that節の処理 ②仮目的語のitの処理 ③it is ~thatの文の見極めといったところですね。
それにしても①のthat節の識別は大人気ですな(笑)
ではまた!
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