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比較級の比べる対象は必ず同じ形になる!比較の基本用法を徹底解説します。

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比較級・最上級

 

この記事を読むと
「比較」するAとBの関係が分かります。

 

● こんにちは、まこちょです。

 

みなさんは英文法の単元の中にの「比較」というジャンルがあるのはご存知かと思います。そう、as~asの文だの -er than~の文なんかがポピュラーですよね。

 

ところが、この「比較」なのですが意外と誤解しているひとが多い単元なんです。特に「比較対象」の表現については要注意。AとBと比較対象があったら何でも比較できると思ったら大間違いです。

 

そういうわけで今回は「比較」のお話ですが、英語において比較するとはいったいどういうことなのかについて説明します。

 

これが分かると、比較するAとBはどのような形になるかが一発で分かるようになりますので、ぜひマスターしてくださいね!

 

 

今回は和訳というよりも( )問題で確認してみましょう。

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本日の問題


[練習問題]次の( )から適切な語句を選び和訳しなさい(3)は間違いを正せ

(1) I am taller than (he / him).
(2) His book is larger than (his father / his father’s)
(3) The climate of Tokyo is as mild as India.
(4) You are as clever as ever.
(5) She is more beautiful than looks





[解説]

まず英語で「比較」することについて、次のことを頭に入れましょう。




比較される場合、当然対象が2つなきゃいけませんよね。1つしかなければそもそも「比べる」ことができませんから。




これを便宜上ABとします。このAとBには以下のようなルールが適用されるんですよ。


比較のAとB
比較するAとBは「文法的に」「意味的」に全く同じ種類になる


これは非常に重要なルールです!英語で「比較する」AとBは必ず「同じ」形にならなければいけません。これはつまり、Aが「単数形」の名詞ならBも「単数形」の名詞になるという意味です。



このくらい厳密なルールだってことを覚えておいてください。

thanの後ろのBの形

(1) I am taller than (he / him).



この文のthan以下はhe/ himどちらでしょうか。それを決めるのはもう1つの比較している対象を見なければいけません。



比べているもののAは「I」なのは明白です。このは「主語」ですから「主格」ですよね。



当然比べるBも「主格」にならなきゃいけません。



したがってthan以下もheが正しい表記になります。一見himとか置きたくなりますけどね。

as・thanの品詞って何?

ところでみなさんはas(後ろの方)than「品詞」ってご存知ですか?



これ、前置詞ではありません。実は「接続詞」なんです。え!っと思ってしまう方も多いのではないでしょうか。



ところで、「接続詞」の後ろに来る「形」って決まっていましたよね?


こちらの記事でも一度検証したことがあります。ぜひ一度覗いてみてください。
www.makocho0828.net



「接続詞の後ろ」にはS+V、つまり「文」がこなければなりません。


ここで先ほどの(1)をもう一度見てください。


than「接続詞」なのでthan以下は「文」のはずです。しかしthan以下はheしかないのですが変だと思いませんか?



そう、もちろん何かが「省略」されているんです。



なぜ「省略」されるのでしょうか?ここに英語の「比較」に関してもう一つ重要な「ルール」があるのですよ!



しかもこれは英語の、というより「比べる」行為全般に言えることです。


「比べる」ということ
「比べる」とはAとBを比べないと分からないくらい「似ている」から比べる

 

アリと像は比べない

みなさんって「アリ」と「像」を比べて、「わかった!像の方が大きい」って言うでしょうか。



もちろん言いませんよね。だって比べなくても分かるもの



そう、わたしたちが「比べる」行為をするっていうのはABがすごく似ていて、よく見比べないと分からないから「比べる」んです。比べなくても分かるものは最初から比べないんです。



つまりAとBは「似ている」場合が多い。



ましてやそれが「文」と「文」の「比較」だったら、重複してる部分が多くなるのは当然です。



英語って重複してる部分があると2つ目の文の一部分は「省略」されることがあり得ます。



つまりこの(1)の文は、



I am taller than he is tall.
「私は彼より背が高い」


と前後の文が「重複」しているので「省略」されているのでした!



これもas・than「接続詞」であると分かってることにより判断できるんだ、ということを覚えておきましょう。


(2) His book is larger than (his father / his father’s)




AHis bookです。したがってB「本」を比べることになりますね。


his fatherだと「彼の父」ですからね、「本」と「父」を比べちゃダメですよね(笑)。したがってhis father’sを選びましょう。



His book is larger than his father’s book is large.

「彼の本は父の(本)より大きい」


 

東京の「気候」と比べるのは?

(3) The climate of Tokyo is as mild as India.




実にありがちな英文です。間違いを探せと。


ここで比べているものは?A = The climate of Tokyoです。つまり「気候」ですから、B「気候」でなくちゃいけません。


間違っても「気候」と「インド」を比べちゃいけませんよ。


したがってここはIndiaではなくて、Aと同じにするのならthe climate of India
正しい。


ですが英語は同じ単語を「2回」連続して使わないのが「美学」



Bの方は「代名詞」を使うのが普通です。




The climate of Tokyo is as mild as that of India.




でもこれって日本語訳にするとどうなると思いますか?



訳「東京の気候はインドと同じくらい穏やかだ」



ね?みんなこの「日本語」に騙されちゃうというわけです。



(4) You are as clever as ever.



こういった文は授業かなんかで「熟語」表現として学習していませんか?



それでもいいんですけど、2つ目のasが接続詞というところを考えれば、このas everの箇所は「まったく」違った光景に見えるはずなんです。



as接続詞なのに後ろがS+Vでないのは「省略」があるからですね。



したがってここでは本来こうなっていたのだ。



You are as clever as you are ever clever.


ところでeverは「これまで」という意味で、「現在完了形」とともに使われることが多い。



したがって後半の文を「現在完了形」に直してみよう。


You are as clever as you have ever been clever.


つまりこの文はA =「あなたは(今)頭がいい」B = 「あなたは(これまで)頭がいい」の2つの文を比べていることになります。

したがってas ~ as ever「相変わらず~だ」と訳出することになるのだ!

「あなたは相変わらず頭がいい」



(5) She is more beautiful than looks



これはどうでしょうか。一見全く関係のないようなものが「比較」されているように見えますよね。



than looksの部分がポイントですが、「この箇所は本来は文」だったことが理解できている皆さんは、違うアプローチでこの箇所に接するはずです。



She is more beautiful than she looks beautiful.


A = 「彼女は(実際に)美しい」、B = 「彼女は美しく見える


「彼女は見た目よりも美しい」


と訳すことになります。分かりましたか?


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まとめ


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さて今回はいかがでしたでしょうか?この「比較」の概念は英文解釈上非常に重要なポイントになります!



比べている「対象」は似ているからこそ「比べる」のだ、というところをしっかり理解してくださいね。




ではまた。

比較級の学習方法が分からない!そんな方は以下の記事を確認してみてください

比較級の学習方法はこちらで完璧!完全攻略します

 

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