● こんにちは、まこちょです。いつも当ブログを読んでいただいてありがとうございます。
whatが文中に登場したときの処理の仕方は、じつはパターンにハメることができるってご存知でしょうか?今回はその練習ができる英文を用意しました。
ぜひモノにしていただいて今後の英語学習にお役立てください!
本日のお題はこちら
[問]
I don’t know what I may appear to the world; but to myself I seem to have been only like a boy playing on the seashore, and diverting myself in now and then finding a smoother pebble or a prettier shell than ordinary, while the great ocean of truth lay all undiscovered before me.
● divert 他:楽しませる
● now and then: ときおり
● pebble 名:小石
● divert myself finding…「~を見つめて楽しむ」
今回は1文構成ですね。ずいぶん長いですが、いつも通り前から押していきましょう。ではLet’s「直読直解」!
[解説]
whatの訳し方はどうですか?
● I don’t know what I may appear to the world; ⇒ 主節自体は短いし問題ないかと。ここの問題はwhatだね。whatって後ろの文のどこに入ってたんだろ?
whatは後ろの文の名詞が変わって前に出てきたもの。したがって後ろの文に「名詞」の空き場所が必ずあるはずなのだ。今回は、
I may appear ● to the world
この●の部分がwhatに変わって前に出てきたのだ。一見appear to the worldが「つながって」いるように見えるので注意ね。
whatは名詞の代わりですからここの形はappear + 名詞ということ。この形のappearはSVCの第2文型で「~のように見える」と訳すののもわかる。
ところでwhatは「~すること・何を~か」と2種類の訳し方があるけど、ここではどっちかな?
決めてはI don’t knowだよ。ここの意味は「わからない」でしょ? じゃあ後ろに続く文は「はっきりしている内容」じゃだめだよね。「あいまいな」内容でなくちゃ。
こういう場合は疑問詞がいいよね。だって「疑問」なんでしょ?「疑問」って「よくわからない」から生まれるものね。
訳「わたしは自分が世間の人の目にどう見えるか知らない」
what節についてちょっち甘かった!と思った人!あるよこんな記事が~!
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「;(セミコロン)」を処理する
続いて、
…; but to myself I seem to have been only like a boy playing on the seashore,
「;(セミコロン)」は「接続詞の何でも屋」。and/but/orなど何でも代用することが出来ます。
でも、このくらい自由度が高いので「勝手読み」されるのを嫌う作者が、今回のように「;」の後ろにbutなんか置いちゃったりして、予防線を張ってます。
なんか信用ないのね(笑)
butの後ろにto myself。< >でくくり、I seem to…と「文」が来ていることを確認して、前に戻り、
I don’t know …; but … I seem to…
と読めれば○。likeは前置詞で「~のような」。but以下の訳は、
訳「私自身には、…ものにすぎなかったように思われる」
等位接続詞のand/but/orの処理はもう慣れたかな?ここにおさらいの記事があります。
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ここは難しい!動名詞の意味上の主語を見切るぜ!
● … like a boy playing on the seashore, ⇒ like a boyに現在分詞のplayingが修飾している。
… like a boy ⇐[playing on the seashore],
訳「海浜で遊んでいる少年のようだ」
続いて、
and diverting myself in…finding a smoother pebble or a prettier shell…
と続くんですがここははっきり言って難しい!なぜ難しいか?
andがあるので、等位接続詞のルールに従って処理するとandが繋げている箇所は以下の場所。
… like a boy playing on the seashore,and diverting myself in …
つまりdivertingはa boyにかかっているという解釈だが、ここで結構な確率で「質問」がくるんだよね。
「分詞」は「名詞」を修飾している場合、その名詞が「意味上の主語」です。
したがってここではa boyが「意味上の主語」ということになるね。
ということはdiverting myself in…の主語もa boyということになるが、そうするとつじつまが合わないことが起こるのだ。それがmyselfの存在。
動詞の後ろにoneselfがつく場合、この名詞を「再帰代名詞」と呼ぶ。
この再帰代名詞はSVOがS≠Oの関係になるにも関わらず、SとOに「同じ」名詞を置く場合に使われる。
例 He killed himself. 「彼は自殺した」
つまり今回はmyselfなのだから主語はIのはず。
つまりa boy ≠ myselfで再帰代名詞を使っているのはおかしいんじゃないですか?という質問だ。
すっごいよく考えていていつも感心させられるのだが、そこまで考えられるならもう一歩進んでほしかった!
I seem to have been only like a boy playing on the seashore, and diverting myself in
このlike a boyはseem to have been の補語(C)で使われている。
つまりI = like a boyということであるから、このa boyは「I」を指しているということが分かる。つまり、
I = a boy = myself
という関係が成り立つのだ! ふぅ~(汗)きついぜ…
divert myself finding…は「~を見つめて楽しむ」。ここまでで、
I seem to have been only like a boy ⇐[playing ~ and diverting myself~]
訳「海浜で遊び、ときおり、普通よりもなめらかな石や、普通よりも美しい貝殻を見つけて楽しんでいる少年のようなものにすぎなかったように思われる」
続いて
… while the great ocean of truth lay all undiscovered before me.
特に文法的には問題ないかと。
the great ocean of truth「真理の大海」
訳「真理の大海は全く未開のままで眼前に横たわっているのに」
さて決まった!全体訳はこちらです。
全体訳「わたしは自分が世間の人の目にどう見えるか知らないが、私自身には、真理の大海は全く未開のままで眼前に横たわっているのに、海浜で遊び、ときおり、普通よりもなめらかな石や、普通よりも美しい貝殻を見つけて楽しんでいる少年のようなものにすぎなかったように思われる」
まとめ
今回は①分詞の意味上の主語についてや②whatの訳し方などがポイントになりますが、なかなか難しい英文でしたね!
ではまた次回です!
第31回英文解釈はこちら
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