● こんにちは、まこちょです。
さぁ~今回も頑張っていきましょう。今回のテーマは「thanがあるから比較級」です。
皆さんの頭に刷り込まれるような例文をセレクトです!
本日のお題
【問題27】
① With most men the knowledge that they must ultimately die does not weaken the pleasure in being at present alive. ② To the poet the world appears still more beautiful as he gazes at flowers that are doomed to wither, at springs that come to too speedy an end.
う~ん、難しそうですよね(他人事)
[解説]
[①の文]
このthat節は「名詞節」?「形容詞節」?
● With most men the knowledge… ⇒ most manとthe knowledgeが「つながってない」のは分かると思いますね。ここは、
<With most men> the knowledge(S)…
とこの時点でこのように捉えられている人、いいね!「最初に出てくる前に前置詞のない名詞は(S)になる」が身についている証拠。当然(V)を探す構えになっているはず。しかし、
the knowledge that they must ultimately die…
(V)を見つける前にthat節が。あわてちゃいけませんぜ。このthat節は関係代名詞節?それとも名詞節?いままでの修行の成果がここに!(笑)
dieは自動詞。したがってここで文がここで終わっていていいのだ!つまり、
「完全文」が後ろに続いている → thatは接続詞 → that節は「名詞節」→ 前の名詞と「同格」の関係 →「~という」と訳すと頭の中が一瞬でめぐり、
the knowledge(S)= [that they must ultimately die] does not weaken(V)…
と後ろのdoes not weakenを見つけられた人、お見事です!
訳「たいていの人には、自分たちは結局死ななければならないという知識は…を弱めることはない」
この箇所は今までの復習の「総合デパート」のような問題で以下の記事が参考になるかと思います!.
www.makocho0828.net
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つづいて、
…the pleasure in being at present alive
at presentは「現在」、the pleasure in being aliveで「生きている喜び」です。
①の訳「たいていの人にとって、自分たちは結局死ななければならないという知識は、現在生きているという喜びの度合いを弱めるということではない」
[②の文]
● To the poet the world appears still more beautiful…⇒ ①の文を似たよーな出だしでスタート。To the poetを< >でくくり、
<To the poet> the world(S) appears(V) still more beautiful…
と見つけていくのは難しいことじゃない。stillは比較級 moreを強調する語だ。それよりも重要なことがある!
何と何を比較してるの?
moreは比較級なのはわかる。でもthan以下がないよね。
あ、そういえば思い出したように言うけど、比較級はthanがあって初めて「比較級」になれるってのは知っておこうね。
よく「比較級があるからthanがあるんだよね」っていう人いるじゃない?あれ逆だから。
「thanがあるから前に比較級がある」んだ!
だからこの文、比較級のmoreがあるくせにthanがない「異常事態」になっていることは注意しような。
つまりthan以下が「省略」されているのさ。
thanが「省略」される時はこんな時だ!
何でもかんでも「省略」できるわけじゃない。英語は「省略」される時っていうのはある「ルール」にしたがって「省略」されるのだ。
そのルールとはこれだ!
【thanが省略されるとき】
① than以下が「書かなくても明白な時」
② than以下がnow → 「今より」
ここでは、than nowが「省略」されているんだね。訳出は特にしなくていいけど、「thanがない」っていう意識は重要です。
等位接続詞がなくたって…?
● as he gazes at flowers that are doomed to wither, at springs…. ⇒ asは後ろにS+Vと続いているから「接続詞」。接続詞のasは用法がたくさんあるので、まずは「時・理由」から疑っていくといいよ。ここでは「時」。
接続詞asの迎え方がまだ甘かった人!なんとこんな記事まであったのだ!
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he gazes at flowers that are doomed to wither
flowers以下にまたthat節。いかにthat節の見極め方が重要かわかるというものですね。
that以下、areの主語(S)がないのでこのthatは「関係代名詞」that。前のflowersにかけよう。be doomedは「運命づけられた」、witherは「しぼむ」だ。
as he gazes at flowers ⇐[that are doomed to wither]
訳「しおれる運命にある花を見ると」
つづいて、
.. as he gazes at flowers… , at springs…
これは何?って思った人、当然だね。だって通常はこう書くから。
.. as he gazes at flowers… ,and at springs…
そう、英語は通常、等位接続詞でつなげなければならないところを「リズム」の方を重要視してこのようにand等をわざと「書かない」ことがあるのだ。
これ、andをつけると楽でしょ?andの後ろはat springs。前と同じ個所を探して、
.. as he gazes at flowers… ,and at springs…
と容易に見つかるもんね。したがって訳は「花と春を見つけると」だ。
springs以下もthat節。やはり関係代名詞のthatだ。come to an end「終わる」
②の文訳「詩人にとってはやがてはしぼむ運命をもった花や、あまりにもはかなく過ぎ行く春を眺めるとき、世の中がいよいよ美しく見えるのである」
さて決まった!今回の全体訳はこれだぜ!
全体訳「たいていの人にとって、自分たちは結局死ななければならないという知識は、現在生きているという喜びの度合いを弱めるということではない。詩人にとってはやがてはしぼむ運命をもった花や、あまりにもはかなく過ぎ行く春を眺めるとき、世の中がいよいよ美しく見えるのである」
まとめ
さて、今回はいかがだったでしょうか?今回のポイントは、① that節の識別 ② asの接続詞の処理 ③ thanの省略 ④ 等位接続詞の省略です。
なかなか骨太の問題でした!
以上です。どんどんグレードが上がりますのでよろしくね!
比較級の学習方法が分からない!そんな方は以下の記事を確認してみてください
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