● こんにちは、まこちょです。
以前It is~の文の見極め方①を説明させていただきましたがどうでしたか?
この「仮主語・強調構文」の判断方法ですが、若干文章が長くなってしまうということで、今回は2回に分けてお送りしております。
とりあえず前回はこちらになりますので、まだご覧になってない人はお手数ですがこちらをまずクリックしていただけるとありがたいです。
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さて今回なのですが、ちょっと難しくなりますよ!今回はIt is とthatの間に「名詞」が入っているパターン。
このIt is 名詞 that…の形は「仮主語構文」「強調構文」の両方にあるから厄介なんです。
つまりIt is 名詞 thatの箇所をじ~っと見ていても「答えはでない」ということだよね。
そう、ポイントはthat「以下」にある!今日はその辺の説明をしますね。
It is 名詞 thatの見極め方はこれだ!
that以下を注目。この時のコツはこれです。
It is 名詞 that…の場合
thatの後ろが「完全な文」の時
→ 「仮主語構文」
thatの後ろが「不完全な文」の時
→ 「強調構文」
例
It is a pity that Mary couldn’t join our party.
that以下の文は、Mary(S) could’t join(V) our party(O) はSVOの第3文型で文が成立しています。つまり「完全な文」。
したがってこの文は仮主語(形式主語)構文と分かります。
「メアリーが私たちのパーティーに参加できなかったのは残念だ」
次の文はどうでしょう。
例
It was my book that he borrowed yesterday.
that以下を見てみるとhe borrowed yesterday。この文のborrowは他動詞で後ろに名詞が必要なのですがありません。
he(S) borrowed(V)→ (O)なし yesterday
したがってこの文は「不完全な文」ということになります。このIt is~の文は「強調構文」と分かるわけです。
「彼が昨日借りた本は、私の本だ」
完全な文、不完全な文ってなに?と思った人、こちらの記事へどうぞ
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他動詞、自動詞を復習したい方はこちらの記事へどうぞ
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ここからは練習問題をしながら定着させてみましょう。
本日の練習問題
[問題] itに注意しつつ各文を和訳しなさい。また各文が仮主語か強調構文かを答えなさい。
(1) It was the fact of his recovery from the disease that made us pleased.
(2) It is a pity that he failed in the enterprise.
(3) It is his attitude which our plan depends upon.
(4) It was my father who was injured in the accident.
[解説]
(1) It was the fact of his recovery from the disease that made us pleased.
It is とthatの間に挟まっているのは名詞。
It was the fact … that~.
したがってthatの後ろがどうなっているかで判断しましょう。ここでは
It was the fact … that Sない made us pleased.
とmadeの主語(S)がないので「不完全な文」であることは明らかですよね。It was ~thatは「強調構文」とわかります。
訳「私たちを喜ばせたのは、彼が病気から回復したという事実だ。」
(2) It is a pity that he failed in the enterprise.
It is とthatの間に挟まっているのは名詞。
It is a pity that~.
thatの後ろは, ~that he failed in the enterpriseで「完全な文」だ。したがってこの文は「仮主語」構文とわかるわけです。
訳「彼がその事業に失敗したのは残念だ。」
(3) It is his attitude which our plan depends upon.
この(3)は実は応用。いきなりなぜここでwhich?と思った人いますよね。
It is ~thatのthatの部分がwho やwhichになっていることがある。
ほとんどが「強調構文」だが、中には例外もあるんです。
thatのかわりにwho, which などの語がある場合
① ほとんどは「強調構文」
② 次の場合は「仮主語構文」
A: who / which の前が「名詞」ではない
B: who / whichが前の名詞にかかる「関係代名詞」
したがって(3)は「強調構文」。
訳「私たちの計画が頼っているのは彼の態度だ。」 → 「私たちの計画は彼の態度で決まる。」
(4) やはり「強調構文」。 訳「その事故でけがをしたのは私の父だった」
例外を出しますね。こんな場合は「仮主語構文」
例 It is important who will be captain of our team.
whoの前がimportant=形容詞なので強調構文ではない。「仮主語構文」だ。
訳「誰がチームのキャプテンになるかが重要だ。」
まとめ
さて2回にわたってお送りしましたこの「It is ~that」の文シリーズ。いかがでしたか?
ポイントは①It is 名詞 thatの場合の対処法と②thatがwhich/ whoに変わることあるよの2点ですね。ぜひこれを機会にIt is~thatマスターになってくださいね!
ではまた。
英語の強調表現を極めてみたい!という方は以下のボタンをクリックしてみてください。強調表現のすべてが分かります。
仮主語構文について詳しい学習手順が知りたい記事はこちらへどうぞ。
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