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第23回英文解釈 : that節の種類と等位接続詞andのさばき方、英語で「比べる」ということについて考えるぜ!

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直読直解英文解釈

 

●こんにちは、まこちょです。

 

英語の学習は進んでますでしょうか?今回も手ごわい問題をセレクトしましたので前から順に押して読み切ってみましょう!

Let’s 「直読直解」!!

 

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本日の問題


[問題]

My father had a strong idea that half the disobedience of little children arose from want of employment and that they had a very early perception of the difference between amusing themselves and doing something that saved trouble to others.

[解説]

 

今回はたった1文なのですが長いですね。こーいう時はあわててはいけませんよ。


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that節の種類は?


● My father had a strong idea that…⇒ that手前まではスンナリいくかと。「私の父はある強い考えを持っていた」。続いて、


… that half the disobedience of little children(S) arose(V) from want of employment


that以下が「完全な文」であることを確認しておこう。aroseはariseの過去形で自動詞。「生じる・起こる」


つまりthat節は「名詞節」と分かることがポイントだ。この名詞節は前の名詞a~ideaと「同格」の関係を作っているね。「~【という】強い考え」と訳出していくとグッドだ。


that節の識別がよく分からなくて困っている人!こんな記事あります!
www.makocho0828.net



disobedienceは辞書的な意味では「不服従」ですが、of little childrenで分かるとおり、「小さな子供たちの不服従」ではあまりにも固いですね。ここは、「子供たちが(親の)言うことをきかない」程度に訳しておくと良いでしょう。


wantは「動詞」じゃないぞ?from(前置詞)の後ろにありますからこのwantは「名詞」、「不足」。


employmentは「雇用」ですが、やはり意味が通じませんので「雇用不足」→「やることがないこと」とするといいかと。ここまでで、

訳:「私の父は、子供が親のいいつけを聞かない場合の半分は(子供が)するべきことがないからだという強い考えを持っている」


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等位接続詞andが結んでいるものは?


… ,and that they had a very early perception….


続いてandの文が続く。「英文解釈マスター」(?)はこういったときどう頭を働かせていくかはすでに習得済みである。


何?習得なんかしてないって?大丈夫だ!こんな記事があるよ!
www.makocho0828.net


andの後ろの形を見るとthat they had。このthatが代名詞の「あの」ではないことは分かるはずです。


that S+Vと続いているのでthatは「接続詞」。前に同じ形を探してってさっき触れたね。


that half the disobedience of little children arose from want of employment, and that they had a very early perception…

つまりand以下も「同格」のthat節だったのだ。全体像は、


My father had a strong idea [that~], and [that~]


と捉えられている方、お見事です!


had a very early perceptionは「早期の認識を持つ」。earlyには形容詞の用法がある。ここでは意訳して「早い段階から分かっている」と柔らかくしよう。ここまでで、

訳:「子供は非常に小さいころから…ということを分かっている【という考え】」


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differenceという単語の特性とは?


a very early perception of the difference between amusing themselves and doing something that saved trouble to others.


differenceの意味は「違い」。いや、この意味が重要なんじゃないよ?


これは日本語でもそうなんだけど「違い」というからには必ず「比べている」ということを意識したいね。


比べないと「違い」なんて分かるわけないんだから。


ところで「比べる」からにはAとBの「2つ」あることは分かるよね?そう、通常日本語にしろ英語にしろ、「比べる」概念をもつ文には比べる対象のAとBが必ず登場していなければならないんだ。

したがってこの文にもAとBにあたる箇所が「英文に登場している」ことになる。それがbetween以下なのさ。


… the difference between amusing themselves and doing something


between A and Bで「AとBの間」


もう一つ重要なポイントなのだけど、みなさんは「比べる」行為をするときってどんな時ですか?


当たり前のお話なのですが「比べなきゃ【分からない】時」ですよね?


これって言い換えると、AとBがあっても「比べない」場合は、比べなくても分かるくらいに【差が歴然としている】からじゃないですか。


「アリと像は像の方が大きい」なんて、絶対に皆さんは比べませんよね、見た目で分かるもの。


何が言いたいか分かるかな?


そう、通常皆さんがAとBを「比べる」のはAとBが【限りなく似ている場合に限る】のです。


ですから見てください、今回のAとBは両方とも~ingの形になっています。


この辺の考えをしっかり持つことで、AとBを文中から探し出すことが容易になるんですね。


訳: 「楽しむことと何かをすることの区別」


somethingは「なにか」なのだけれど、ずいぶん抽象的な言葉ですね。「なにか」って何?という疑問を解決するかのように後ろにthatが続きます。

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このthat節の種類は?


… something that saved trouble to others


that以下を見るとsaveの主語(S)がありません。したがってthat以下の文は「不完全」な文。したがって関係代名詞のthatと分かります。このthat節をsomethingにかけて抽象的な名詞を「具体的な」名詞に変えていきましょう。


訳:「他の人の手助けをすること」


さて、決まった。全体訳はこうなります!

全体訳 「私の父は、子供が親の言いつけをきかない場合の半分は、するべきことがないためであり、また、子供は非常に幼いときから、遊ぶことと他の人の手助けをすることとの区別をわきまえているものだと信じこんでいた」

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まとめ

今回はいかがだったでしょうか?途中に抽象的な概念が若干盛り込まれたりして、まこちょ、いつもと様子が違うぜ!なんて思わないでくださいね(笑)

今回のポイントはthat節の処理、andのつなぎ、そして「比較」の概念でした。

こうしてみると、英文解釈っていうのは小さな文法事項の積み重ねだということが分かりますよね。

ぜひ会得していただけたらと思います。


ではまた!

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