● こんにちは、まこちょです。
英語を学習する上で欠かせない品詞といえば「接続詞」。この品詞は文と文をつなぐという意味で英文表現に欠かせません。
接続詞っていっぱい種類ありますよね。whenとかthoughとがbecauseとか。
この接続詞、結構奥が深くて、基本的なルールを知るだけでも大変だったりします。
本日は意外と皆さん知らないんじゃないかな?っと思えることをここで書きたいかなと。これを知っていると明日から「へぇ~○○君って接続詞キラーだよね!素敵」と言われること間違いなし!ぜひマスターしてしまいましょう。
題して「接続詞が私たちに教えてくれるもの」です。ぜひみなさんの英語学習に役立ってくだされば幸いです!
接続詞の後ろの形は「文」
まずは非常に基本的なことなのですが、意外と忘れがちなことから押さえてみましょう。それはコレ。
例①
Though she can speak Chinese, she can’t write it.
「彼女は中国語を話すことができるが、書くことはできない」
接続詞の後ろには主語(S)と動詞(V)が来ます。実はこの点は入試問題等でもよく狙われる箇所。例えばwhileとduringの使い分けなどは有名ですね。
例
I saw the Statue of Liberty while I was staying in New York.
= I saw the Statue of Liberty during my stay in New York.
「私はニューヨークにいる間に自由の女神を見た」
whileとduringは両方とも「~の間」と訳せるのですがwhileは「接続詞」なので後ろには主語(S)と動詞(V)、つまり「文」を置かなければなりません。
ところがduringは「前置詞」で後ろには名詞(目的格)を置かなければなりません。
これは品詞をしっかり理解しているかを試す問題としてよく出題されます。
接続詞の後ろは「完全な文」
接続詞についてこれも重要なポイントになるのですが、接続詞の後ろの文はSとかOとかがすべてそろっている「完全な文」が来ます。
この点は、後ろの文の一部(S / O / C)が欠けた「不完全な文」が来る関係代名詞との違いとしてやはりよく問われる箇所ですね。
例②
I think that he is a teacher.
「彼は先生だと思う」
このthatは後ろの文がhe(s) is(V) a teacher(C)で「完全な文」なので「接続詞」と分かります。
例③
I am thinking of a man that he told yesterday.
「彼が昨日話していた人について考えている」
that以下の文を見てください。はtellは他動詞なのですが、目的語(O)がないんです。
つまり「不完全な文」が後ろに続いている。したがってthatは「関係代名詞」のthat。「接続詞」ではないと分かります。
この辺のthat節の見極めをもう一度復習したい人!こんな記事がおススメです。
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「完全な文」「不完全な文」とは?こちらの記事でもっと深めてみよう
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関係代名詞のthatと接続詞のthatの違いについてはこちらの記事をどうぞ
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さらに基本をもう一つ。これは本当に基本なのですが、分からないとまともに英文解釈できません。
例④
I learned German after I moved to Berlin.
「私はベルリンに引っ越してからドイツ語を習得した」
afterは接続詞。したがって後ろの文とひと固まりになっています。したがって、
I learned German [after I moved to Berlin].
こんなイメージ。もちろん訳もそれに反映していないといけません。
先ほどの
Though she can speak Chinese, she can’t write it.
ですが、この接続詞の基本④を無視して、「しかし、彼女は中国語を話して、書くことはできない」と訳す方がいますがそれは間違い。
では最後に練習問題をやってみましょう。
本日の練習問題
[問題]次の文を和訳しなさい。また「主節」を指摘せよ。
(1) When I came home, he was taking a bath.
(2) She was humming as she cleaned up the room.
(3) You need to make an appointment every time you see him.
(4) They maintain that a big earthquake will hit this area.
(5) I believe there is a world of imagination.
[解説]
主節の文をしっかりとらえよう
(1)~(2)は難なくいけるかと。
(1) When I came home , he was taking a bath.
When は接続詞。後ろの文とセットですね。あえて[ ]に入れると、
[When I came home] , he was taking….
となります。したがって、主節はhe was taking…の方。
「私が家に帰った時、彼はお風呂に入っていた」
英文を読む際、長い、複雑な英文から「主節」のSとVを発見することは非常に重要な要素です。
主節のS+Vってどっちよ?と思った人、こんな記事もあります
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接続詞のasがある
(2) She was humming as she cleaned up the room.
最初のSheの前に接続詞・関係詞がついてないのだから主節。当然後ろのshe cleaned…の前には接続詞・関係詞がついてないとおかしい。したがってasは接続詞とわかる。
She was humming [as she cleaned up the room].
「部屋を掃除していた時、彼女は鼻歌を歌っていた」
接続詞のasは意味が多彩!こちらの記事はどうでしょうか
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接続詞と動詞の意外な関係
(3) You need to make an appointment every time you see him.
本日のメインはコレなんです。みなさんは接続詞と動詞の「不思議な関係」があることに気づいているでしょうか。
例えば次の文ですが、
I like you, he likes you, too.
この文章は英文法的には「誤り」の文なのだが、誤りを指摘できるだろうか。
この文は「大文字」から始まって、もちろん「ピリオド」で終わっているのだが、その間に動詞は何個あるでしょうか?
I like(V) you, he likes(V) you, too.
2個ありますよね。実は接続詞と動詞の数には奇妙な関係があって、
という法則があります。したがってこの文は、
動詞の数 = 2 – 1 ⇒ 接続詞・関係詞の数=1
となり文の中に「絶対」接続詞が1つ必要ということになる。つまりこの場合は
I like you, and he likes you, too.
が正解というわけなんです。
今回の文もYou need to make…の文が主節なのは明らか(Youの前に接続詞・関係詞がないので)。
ということは、その他の文の前には接続詞・関係詞がついているはずだ、と理解していれば、you see himという文の前のevery timeが実は「接続詞」に見えてくるはずです。
You need to make an appointment [every time you see him] .
そう、every timeには「接続詞」の用法があるのだ。「~の時はいつでも」と訳す。
「あなたが彼に会うときはいつでも、予約をする必要がある」
動詞の後ろのthat節は「接続詞」のthatをまず疑う
(4) They maintain that a big earthquake will hit this area.
They(S) maintain(V) が主節。したがって他の文はすべてSの前に接続詞・関係詞があるはずですね。
thatが接続詞。[ ]にまとめると、
They maintain [that a big earthquake will hit this area].
和訳はどうでしょうかこの時「接続詞のthat」についてもう一つ役に立つ法則があるんです。
maintain [that ~ ] の形から、maintainは「言う・思う」のどちらかの意味になるので、動詞の意味がわからなくてもとりあえず逃げることができる。
「彼らは、大きな地震がこの地域を襲うと主張している」
(5) I believe there is a world of imagination.
believe、isと動詞は2つあるので、接続詞・関係詞は1つ必要。
このルールに従えばこの文は接続詞がないように見える。省略されているのだ。
接続詞のthat, 目的格の関係代名詞(that / which / whom)は省略できるんです。
ここでは接続詞のthatが省略されているわけですね。ネイティブはこの動詞の数と接続詞の関係を無意識に身につけているので「省略」など瞬殺でわかっちゃう(うらやましい!)。
I believe [(that)there is a world of imagination].
「私は、創造の世界はあると思う」
まとめ
本日はこれまで。ポイントは「接続詞」の省略って言うけれど、その省略にせよちゃんとした【ルール】にしたがって行われているということです。
ただ「なんとなく」では省略は絶対にされないのだ、ということをよく覚えておいてくださいね!
ではまた。
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