● こんにちは、まこちょです。
今日は英文解釈には避けられない領域!(大げさだなぁ)and・but・orなどの「等位接続詞」について記事にしようかなと思います。
『等位接続詞』は英語には避けられないくらいの超重要ポイント。andは「そして」、butは「しかし」で簡単に済ませられるようなものではないんです。
正直この箇所をちゃんとモノにするだけで英文解釈力は飛躍的に上昇しますので、ぜひマスターしていただけたらと思います。
ちなみにあまりにも重要なので、英文解釈ではなく「英文法」としての学習がスムーズにいくように、以下の記事も作りました。ぜひ一読していただければ幸いでございます。
これが等位接続詞攻略のすべてです!
www.makocho0828.net
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今回は良問を通じて、実際にこの等位接続詞の恐ろしさを感じて見ようじゃないですか。
本日のお題
【問題】下の単語を参考にしながら和訳しなさい。
① Man is a history-making creature who can neither repeat his past nor leave it behind; ② at every moment he adds to and thereby modifies everything that had previously happened to him.
● history-making : 歴史を作る
● creature 名:生き物
● repeat 他:~を繰り返す
● leave A behind: Aを後に残す
● thereby 副:それにより
● modify 他: ~を変える
【解説】
関係代名詞whoを前から訳す方法
● Man is a history-making creature… ⇒ 何ら問題ないですね。「人間は歴史を作り出す生き物だ」。続いて、
…【who】 can neither repeat his past nor leave it behind…
と関係代名詞whoの節が続いていきます。もちろん先行詞のa history-making creatureにかかりますがここは、なるべく前から読んでいきましょう。
whoの前でいったん切り、その後でつないでいく読み方がらくですよね。
Man is a history-making creature / who can…
イメージとしてはこうですね。
neither A nor Bは「AもBもどちらも~ない」。このnorですがこれだってnot+orが合体したものですから等位接続詞のorが使われていることは変わりません。
問題は「等位接続詞」を見かけたらどう処理していくかに尽きます。等位接続詞の処理は以下の通りになります。
② Bと【同じ品詞】をand・but・orの前に探せ!
ここでは、norの後ろはleave。動詞ですよね。では動詞をnorの【前】で見つけましょう。そうするとrepeatという動詞を前で見つけることができます。
つまりAとBはrepeatとleaveと分かります。who以下は、「自分の過去を繰り返すことも、その過去を後に残しておくこともできない」。
①の訳「人間は歴史を作り出す生き物であり、自分の過去を繰り返すことも、その過去をあとに残しておくこともできない」
非常に簡単ですが、ただこの辺の解釈を適当に処理するととんでもない間違いを犯すから注意です。例えば次の例文はどうでしょう?ちゃんと処理できるでしょうか。
例①: I decided to read this book and go to bed.
例②: I decided to read this book and went to bed.
とても似ていますよねこの2文。ですが解釈は全く異なるんです。
andの後ろに注目してみましょう。例①は後ろにgo、動詞の【現在形】ですね。だからandの前のreadとつながっているわけです。readは動詞の【現在形】ですからね」。
例① : I decided to 【read this book】 and 【go to bed】.
「私はこの本を読んで寝ることに決めた」
例②はandの後ろはwent。動詞の【過去形】ですね。ではandの前に動詞の【過去形】を探していくことになります。decidedがありますよね。
例②: I 【decided to read this book】 and 【went to bed】.
「私はこの本を読むことに決め、寝た」
とつながっているわけだ。役をそれぞれ見ていただきたいのですがえらい訳に違いが出てくるわけです。等位接続詞が以下に英文解釈で重要なのか分かったでしょうか。
Bの前の「お邪魔虫」
● at every momentは「いつでも」。 he adds to and thereby modifies everything... ⇒ adds to and thereby modifiesの箇所がクリアできれば今回の解釈コンプリートですね。ですがその場合等位接続詞and</bを処理しなければなりません。 『andの後ろを見て前で同じ品詞を探す』、これを絶対に守ってください。
A and M Bの形 ⇒ MをスルーしてBを見ろ!
このMは副詞(要素)なのですが、このようにBの前に入ってくるからいやですね。でも心配しないでください。このような場合、Mの部分を「華麗にスルー」することが重要になります。今回はtherebyがMにあたるわけですね。つまり、
he adds to and (thereby) modifies everything…
後ろのmodifiesと前のaddsがandでつながってんのねと分かった人、華麗です(笑)。人は「増やして」「変える」わけですね。
add toのaddは他動詞
ところで、toの後ろはどこに行ったのでしょうか?add to Aで「Aを増やす」なんですが、Aがないですね?そもそもtoは「前置詞」だから後ろには必ず名詞が必要なんですよね。
V and V + 名詞
↓
(V and V) + 名詞
↓
V + 名詞 and V + 名詞
つまりここはadds to と modifiesの共通してる名詞がeverythingというわけなんです。見抜けた人はお見事!
「人間はすべてのことを増やし、(それによって)それ(=すべてのこと)を変えていくのである」
あとはeverythingに関係代名詞のthat以下をかければフィニッシュですね。that以下は「以前自分の身にふりかかった」
②の訳「常に人間は、依然自分の身にふりかかったすべてのことを増やし、そうすることによりそれを変えていくのである」
ね?『等位接続詞』って深いでしょ?
では本日の完全文です。
完全訳: 「人間は歴史を作り出す生き物であり、自分の過去を繰り返すことも、その過去をあとに残しておくこともできない。常に人間は、依然自分の身にふりかかったすべてのことを増やし、そうすることによりそれを変えていくのである」
まとめ
さて今回はいかがだったでしょうか。次回からしばらくこの『等位接続詞』と格闘していきますので、よかったら暇なときにでも覗いてやってください。
ではまた!
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